【命を守る】子どもと初めての海を安全に楽しむために、海の危険性・揃えるべきものについて解説

おでかけ

こんにちは!

暑くなってきましたね。

今年の夏は、赤ちゃん・子ども連れで海水浴や海遊びを考えている方も多いのではないのでしょうか?

海では豊かな自然体験を得られる反面、自然ならではの危険もあります

子どもの感性を育むためにも海遊びはとっても良いので、ぜひ安全に海を楽しみましょう!

今回は、海の遊びを安全に楽しむために揃えるべきものと注意点について解説します♪

海での危険

水難事故は年間1,300件

夏になると、海や川での遊びを楽しみたくなりますよね!

けれど、年間1300件も水難事故が起きているってご存知でしたか?(参考:海上保安庁HP

海上保安庁HPより

そしてなんと、そのうちの約4割の500人ほどが死者・行方不明になっています。

乳幼児の事故、最も多い原因は「保護責任者の監視不十分」

海の遊泳中の事故の約10%が4歳以下の乳幼児でした。

この年齢の事故発生原因の7割が、「保護責任者の監視不十分」でした。

波打ち際でも、少し目を離した隙に子どもが波にさらわれ沖に流される事故が発生しています。海に入っていなくても油断は禁物です。

幼い子どもは危機管理能力が未熟なため、どんなに穏やかな海でも保護者がしっかりと準備をして見守る必要があるようです。

海上保安庁HPより

水難事故の発生は7月・8月に集中

そしてこれらの事故が発生する時期は、7月と8月に集中しています。
夏休みなどを利用してレジャーで海を訪れた方が事故に遭うことが多いということがわかります。

海上保安庁HPより

海洋生物による事故にも注意

そして海での事故は水難事故だけではなく、海や磯の生き物による事故もあります

主な危険な海洋生物には以下のようなものがあります。

  • 沿岸部:クラゲ、カツオノエボシ、サメなど
  • 岩場や珊瑚礁:ヒョウモンダコ、ガンガゼ、ミノカサゴ類、ウツボ類、イソギンチャク、オニヒトデ、ラッパウニ、アンボイナ等イモガイ類、珊瑚類など
  • 砂地:ウミケムシ、エイ、オニオコゼなど
  • 岩礁や防波堤付近:ゴンズイなど
  • 水中:ウミヘビなどヒョウモンダコ、クラゲ

イモガイは砂地や岩場に生息し、見つけると綺麗なので拾いたくなるかもしれないですが、猛毒を持っているので要注意です。大半のイモガイは刺されても致死的なものではありませんが、一部のイモガイは毒性が高く、死亡事故も起きています。事故のほとんどは、手に握りしめた際に起きているので、まずは見つけても絶対に触らず近寄らないことが大切です。

海にぷかぷかふわふわと浮いているクラゲは、つい触りたくなるかもしれません。また、泳いでいたら気づいたら近くにいた、なんてこともあります。けれど、クラゲの触手が肌にふれると針が出てきて刺され、ヤケドした後のようにただれます。まずは長袖長ズボンのラッシュガードを着用し、クラゲが見えたら離れることが大切。万が一、刺されてしまった場合はピンセットで肌についた触手を取り除き、熱めのお湯で患部を温めます。(クラゲの毒はタンパク質毒なので、40℃以上の熱に弱い)

危険な海洋生物は、地域や季節によって生息分布が異なります。詳しくは都道府県等の情報を確認してみてください。

海での遊びを楽しむために

海について知る

海での遊びを安全に楽しむためには、まずは海について知ることが大切です。

天候と潮の満ち引き

海の状態は天候や潮の満ち引きによって左右されやすいので、海に行く前にあらかじめ調べておきましょう。遊泳中、天気が悪くなると、強い風や落雷、高波による危険が増します。

潮汐推算のページは⇒コチラ

離岸流(リップカレント)

沖に向かって発生する強い流れ「離岸流(りがんりゅう/リップカレント)」というものがあります。離岸流はとても強い流れのため、一旦この流れに巻き込まれてしまうと、気がつかないうちに沖まで流されてしまい大変危険です。

離岸流で沖に流された場合は、落ち着いて海岸と平行に泳いで離岸流から脱出します。難しい場合は、ムリに泳がず浮いて救助を待つことも有効です。

海洋生物

海や磯の生物による怪我や事故も多いです。どんなに海に慣れたダイバーでも、よく注意していても、不意に気づかずに触れてしまって事故につながることがあります。あらかじめ危険な海洋生物の見た目は覚えておくことと、いざという時のファーストエイドができるように心構えしておくことが大切です。

こちらの本は危険生物についてカラー写真でわかりやすく、コンパクトで持ち運びもしやすいため非常におすすめです。海に行く前に読んで、危険な生物をだいたい把握しておくと安心です。


管理された海水浴場で泳ぐ

当然と思われる方も多いかもしれませんが、泳いでいると、気づかずに遊泳区域を超えてしまっていたということはよくあります。

そして、水難事故のほとんどは遊泳区域外で起きています。海を泳いでいる最中も、自分が区域内にいることを時々確認しましょう。

また、海で泳ぐ場合は、ライフセーバーや監視員等が常にいる海水浴場などの管理された場所を選ぶと安全です。

海上保安庁HPより

もしもの時のために、読んでおきたい1冊

海では、すぐに救助が来てくれるとは限りません。自分で命を守れるように、日頃から学んでおくことは大切です。災害時などにも非常に役立つので、いざという時に大切な命を守れるように読んでおきたい1冊です。

保育救命


服装

海に行く際の服装選びも非常に大切です。つい可愛さや見た目重視で肌の露出したものを選んでしまったり、ライフジャケットを忘れがちです。安全に遊ぶためにも、きちんとした服装を用意しましょう

乳幼児用の服装はサイズがややこしかったり、良い商品が少なかったりと特に選ぶのが難しいです。私が実際に調べて購入し、娘に使用しているおすすめの商品を紹介させていただきますので、ぜひ購入の際の参考にしていただければと思います。

ラッシュガード

肌の露出が多い水着ではなく、長袖長ズボンのラッシュガードが必須です。
ラッシュガードとは、マリンスポーツなどの際に着用し、擦り傷(ラッシュ)を防ぐ服のことです。

一般的に販売されているラッシュガードは半袖や短パンのものが多いですが、
長袖長ズボンのラッシュガードを選ぶのは以下の理由です。

  • 日焼け防止
  • クラゲなどによる被害防止
  • 水中での体温低下を防ぐ
  • ケガの防止

特に小さい子どもは、転倒しやすく、座って遊ぶことも多いため肌はきちんと保護されるような水着を着せてあげたいですね。

こちらがセットでお買い得です。サイズ85〜着用できます。



サイズが85cm〜で、1歳ごろから着ることができますラッシュガードは濡れても乾きやすく、普段の水遊びや運動の際にも使えるので一枚持っておくと便利です。

女の子らしいデザインがいい方は、以下のラッシュガードも、きちんと肌が保護されるので良いと思います。

マリンシューズ

サラサラに見える砂浜でも、ガラス片やゴミで足を怪我することがあります磯などではなおさら危険です。足を保護するために、マリンシューズを用意しましょう。通常の足先や足の甲が見えるサンダルではなく、足先までカバーされたマリンシューズがおすすめです。

アイプレイのマリンシューズは12cmからで、ソールもしっかりとしており履きやすく、安心して使えます。


ライフジャケット

浅瀬で遊ばせていても、少し目を離した隙に子どもが流されてしまう事故が起きています。
ライフジャケットさえきちんと着用していれば、救える命です。
海で遊ぶときは必ずライフジャケットを着けて、必ず命を守りたいですね。

ライフジャケットを選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

  • ベビー用で、サイズが適している
  • 股にベルトを通して固定できる
  • 乳幼児なら首にフロートが付いていると安心

ライフジャケットは、いざという時に身を守ってくれる大切なものです。サイズが大きいと脱げてしまったりして救命効果を発揮できないため、適したサイズのものを選びましょう。
そして、どれだけサイズのあったものでも、万が一溺れたりした際には脱げてしまう可能性があるので、股にベルトを通せるものなら、きちんとライフジャケットを固定できるので安心です。
また、乳幼児の場合は首にフロートがついたタイプにしておくと、水中でもバランスがとりやすいです。

体重11kg〜なら、キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) フローティングベスト 幼児用(2〜4才)がおすすめです。娘は現在1才8ヶ月で体重11kgなのでこちらにしています。


体重15kg~なら、「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ライフジャケット 国土交通省型式承認 桜マーク 子供用タイプ」がおすすめです。


帽子

海では日差しを遮る場所が少ないため、熱中症のリスクが上がります。

特に子どもは、身長が低く地面に近いため暑く、体温調節機能も未熟なので熱中症を発症しやすくなっています

帽子で顔まわりに影を作ってあげて、頭を直射日光から守ってあげるだけでずいぶん違います。

海で泳ぐ際も、乳幼児はまだ顔を付けられない子は帽子を被って海遊びをするといいと思います。

乳幼児用の帽子選びのポイントは、以下の3つです。

  • ツバが広い
  • 軽量で濡れても乾きやすい
  • あご紐がしっかりと調節して固定できる

こちらのサファリハットはサイズ48cm〜、紫外線カット機能付きです。
実際に使用していますが、軽量で、内側はメッシュになっており濡れてもすぐに乾きます
ツバも広めで、顔まわりは十分にカバーされています。
現在娘は1才半でサイズ48がぴったりです。顎紐がアジャスターできちんと調節できるので、風で飛ばされる心配もなくとても使いやすいのでおすすめです。



その他のグッズ

日焼け止め

多すぎる紫外線は、皮膚ガンのリスクを高めることが明らかになっています

子どもの肌は大人よりも薄く敏感なので、ぜひ紫外線対策もきちんとしてあげたいです。

海で選ぶ日焼け止めを選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

  • ある程度の強さ(SPF50)がある
  • 紫外線吸収剤不使用
  • ミネラル成分でできている

まずは、外で遊ぶ時など強い紫外線を浴びる際はSPF50のものが安心です。
日焼け止めは「紫外線を吸収するタイプ」と「紫外線を反射するタイプ」の2種類に分かれるのですが、「紫外線を反射するタイプ」の方が肌への負担が小さいのでおすすめです。
そして、日焼け止めに含まれる化学物質が珊瑚礁の死滅を引き起こしているという報告があります。ミネラル由来のものは、自然由来の成分なので、海に溶け出ても問題ありません。肌への負担も少ないので、海で遊ぶ際は、ぜひミネラル由来のものを選びましょう!(参考:その日焼け止め大丈夫?海に優しいエコな日焼け止めの選び方

こちらのBioreの日焼け止めは、ベビー用の中でも3つのポイントを満たす最もリーズナブルな商品です。

Biore キッズ ピュアミルク 日焼け止め 70ml SPF50 / PA+++ ミネラルバリアで守る紫外線吸収剤ゼロ処方のキッズUV 無香料


水中眼鏡

特に乳幼児はまだ水中に顔をつけたり潜ることが難しいため、このような水中眼鏡があれば海の中を一緒に観察できます。


浮き輪

乳幼児で泳げない子どもも、浮き輪があるだけでずいぶんと海を楽しむことができます。

乳幼児用の浮き輪選びのポイントは、以下の3つです。

  • またがって乗ることができる
  • 持ち手がある
  • ロープがついていること

乳幼児は腕の力があまりないので、ドーナツ状の浮き輪はおすすめできません。またがって乗ることができて持ち手があるタイプなら安定して浮くことができ、脱げることもなく安心です。そしてロープが付いていると、大人がロープを持って引っ張ったり誘導することができるので安全です。

こちらのベビー浮き輪なら1.5才〜使用でき、浮き輪選びのポイントを満たしていておすすめです。


クーラーボックス

海に行く際は、食べ物や氷、冷たい飲み物などが必要になるので、クーラーボックスがあると便利です

熱中症気味になった時に、凍らせたペットボトルを脇や足の付け根の血管が多い部分に当てるとずいぶんと楽になります。

我が家では釣り・キャンプ・アウトドア全般で使えるようにShimanoのクーラーボックスを使用しています。保冷性能や使いやすさなどとても満足していますが、アパート住まいの方などは、少し大きいので普段は置き場所に困るかもしれません。


最近は、折り畳みができて保冷性能も高いクーラーボックスが出ているので、こういったものもおすすめです。


虫刺され薬

海でクラゲに刺されてしまった場合や、日常的な虫刺されにも使える薬は1本持っておくと安心です。

ムヒアルファEXは生後6ヶ月〜使用でき、ダニ・ノミ・ムカデ・毛虫・クラゲなどによるかゆみに効きます。また、こちらの痒み止め成分はアンテドラッグなので子どもにも安心して使えます
アンテドラッグとは、薬を皮膚に塗った後にはしっかりと効果を出し、体に吸収されると、代謝され作用がなくなる薬です。全身への副作用のリスクを抑えることができます。


まとめ

いかがだったでしょうか?

色々と必要なものがあるので驚かれたかもしれません。

けれど全て揃えても3万円ほどなので、それで海での貴重な体験と安全を買えると思ったら、とても安いのではないでしょうか

海以外でもレジャー全般で使えるものがほとんどなので、揃えておくと子どもとの遊びがグッと広がります。

初めての子ども連れの海、軽いバケーション気分ではなく、きちんと安全に楽しめるように準備が必要です。

不十分な準備で危ない思いをした場合、子どもは「海=怖いもの」「自然=怖いもの」と感じてしまいます。

ぜひ、きちんと学んで準備して子どもとの貴重な体験を楽しみましょう!



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