最近、「自己肯定感」という言葉を聞きませんか?
「よく聞くけどあんまりわかってないんだよな〜」
「私、自己肯定感低いのよね。。」というパパママ!
親の自己肯定感は、子どもに影響するという報告があります。
今日はモンテッソーリ教育の基準に合う、”子どもの自己肯定感を育む絵本”についてご紹介したいと思います!
参考記事:【お金不要】これさえ守ればOK!モンテッソーリ教育のポイント3つ
自己肯定感について

自己肯定感とは
自己肯定感とは、「ありのままの自分を認めて肯定できる感覚」のことです。
「自分の存在には価値がある」と感じることができ、自分が他人からどう評価されているかは関係ありません。
自己肯定感が高い人は主体性が高く、自分や物事を肯定的に捉えることができます。ありのままの自分に満足しているため、不得意なことがあったとしても、それが理由で自分が劣っていると考えることはありません。他人に対しても、相手の良い面を見つけて褒めたり、意思を尊重することができます。
自己肯定感が低い人は良くない部分ばかりが目に付いてしまい、なかなか自分を認めてあげることができません。周囲から見ると十分に成果を上げていても、本人は「自分なんてダメだ」と思い込んでしまっている場合もあります。
日本は自己肯定感が低い国?

”自己肯定感”という言葉を聞いて、
「自分は自己肯定感低いんだよね。。」と思われた方、多いのではないでしょうか?
実は、日本では自己肯定感の低い子どもが増加しているといわれています。
日本の子ども・若者はアメリカ,中国,韓国などの子どもと比べて自己評価が低く、自己肯定感も低いことが報告されているのです。(郭芳 et al,2018)
内閣府によると、アメリカ・ドイツ・フランスなどで80%以上の人が自分自身に満足しているのに対し、日本では約46%でした。

親の自己肯定感は子どもに影響する

親の自己肯定感は、子どもに大きな影響を与えることがわかっています。
これは、親の考え方やふるまい、習慣などが、子どもに連鎖するためです。
マザー・テレサの有名な言葉に、
”思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから”
という言葉があります。
まさにこの通りで、親が「私はダメな人間だ」と自己肯定感の低い考え方をしていると、それは言葉になり、その言葉を繰り返してしまうことで「ダメな人間」として行動するようになり、それが習慣となり、やがて性格となり、ネガティブな運命を選択するようになる。
そのような生き方をしている親に育てられれば、当然子どもの自己肯定感も低くなってしまうのではないでしょうか。
そのため子どもの自己肯定感を高めるその前に、まずは親の自己肯定感を高めることが大切です。
どうすれば自己肯定感を高められるの?

子どもの自己肯定感を高めるには、”たくさん褒めることが大切”だと言われています。
これは大人にとっても同じです。けれど”たくさん褒める”ということは大人同士ではなおさら難しいですし、わざとらしくなりがちです。
そこで、小さなことでも”感謝する”ことを大切にしてみてください。
「〜してくれてありがとう」
「〜してくれて助かったよ」
と言って喜んでくれると、大人も子どもも嬉しいですよね。
ママやパパが互いに感謝の気持ちを持ち合い、子どもに対しても感謝の気持ちを抱けるようになれば、自然と自己肯定感は育まれていくはずです。
【モンテッソーリ】自己肯定感を育む絵本
自己肯定感を育む絵本もたくさんありますが、今回は、”モンテッソーリ教育の基準に合った”絵本を紹介したいと思います。
モンテッソーリ教育の絵本の選び方
モンテッソーリ教育では、絵本を選ぶ時に以下の3つのポイントを参考にしています。
参考記事:【モンテッソーリ教育】おすすめ絵本と選び方
- 写実的で、絵が美しい
- 現実に即しており、身近な題材である
- 言葉が美しいもの。難しい言葉にも挑戦する
以上の3つのポイントに合うような、「自己肯定感を高める絵本」を紹介させていただきます。
自己肯定感を育む絵本
あなたのすてきなところはね
子どもとの日常の中で、愛しい場面が溢れていることに気づかせてくれます。
読み終えると、子どもをぎゅーっと抱きしめたくなること間違いなしの1冊です。
ずーっとずっとだいすきだよ
男の子が経験する愛犬の死をとおして、「ただいてくれるだけで十分なんだよ」「ずっとだいすきだよ」と”ありのままを愛すること”が分かりやすく書かれた絵本です。
「生きていることの尊さ」についても感じることができる一冊です。
ちいさなあなたへ
ある女の子の一生をとおして、「母親の愛」「無償の愛」を感じることができます。
シンプルな文と優しい絵で、読む人によってそれぞれ色々なことを思い出すことができる一冊だと思います。
てん ピーターレイノルズ
お絵描きなんて大きらい!苦しまぎれに描いたのはちっぽけな“てん”ひとつ。そのちっぽけな“てん”にかくされた大きな意味を知ってワシテは変わりはじめる。世の図画ぎらいを勇気づける楽しい絵本。
ぼくはにんげん
「人間であること」「人間として生きること」とはどういうことなのか、きわめてシンプルでむずかしい問いに挑んだ1冊です。
えを かくかくかく
”ぼくは えかきだ。 いまからかくのは とっても あおいうまだ”
「はらぺこあおむし」などで有名なエリック・カールが、「まちがった色なんてない。自由に、自分が思う色で描くんだよ」というメッセージを込めて作られたとっても素敵な絵本です。
まとめ

自己肯定感とは、「ありのままの自分を認めて肯定できる感覚」のことです。
親の自己肯定感は、子どもの自己肯定感に影響するので、親の自己肯定感を高めておくことが大切です。
そこで今回は、毎日の読み聞かせを通して親子で自己肯定感を高められるように、
モンテッソーリ教育にあった絵本を紹介させていただきました。
子どもだけでなく、読み聞かせる大人の自己肯定感も高まる絵本です。
この本を読んでいると、感謝の気持ちを持って接することができるようになり、
自然と家族の関係も良くなるのではないのでしょうか。
ぜひ読み聞かせのレパートリーに加えていただければ幸いです。
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