子どもに良かれと思って先回りしたり、思い通りにならないと頭ごなしに「ダメ!」と言ったりしていませんか?
毎日の子育てに振り回されて、頭では良くないと思っていてもつい怒鳴ってしまったり。
イヤイヤ期に入ると、子どもとバトルのような毎日になっていたり。。。
こんな子育てがしたかったはずじゃないのに、、と悩んでいるパパママ。
大丈夫です。3つのポイントを守るだけで、子どもとの毎日がものすごく楽になります。
そして子どもは、自ら学んで育っていく自主性を得ることができます。
今日は、子どもの自主性と才能を伸ばす、「モンテッソーリ教育」のポイントを解説しながら、
毎日子育てに奮闘しているパパママが少しでも楽になるように応援できたらと思います!
お金をかけずとも、モンテッソーリ教育はどこでもできる!

「モンテッソーリ教育」とは、藤井聡太さんや大谷翔平選手も受けたという教育で、近年注目されている教育方法です。
本屋さんにも関連した本がずらりと並んでいるため、一度は目にしたことがある方が多いのではないのでしょうか。一方で、モンテッソーリ教具(玩具)は高額で、モンテッソーリ園も一般の園と比較すると教育費が高いです。子どもに良さそうで興味はあるけれど、なかなか手が出せないという方が多いと思います。
ではモンテッソーリ教育とは、お金をかけないとできないのでしょうか?
答えはNOです。
なぜなら、モンテッソーリ教育はもともとイタリアのスラム街で生まれた教育方法だからです。
周りの関わり方次第で、子どもは自ら学んで育っていくことができます。
どれだけ高価なモンテッソーリ教具を揃えても、子どもをモンテッソーリ園に通わせても、
”親の関わり方”が間違っていれば、意味のないものになってしまいます。
逆にお金をかけずとも、日頃からの”関わり方”次第でモンテッソーリ教育はいつでもどこでも実践できる教育方法です。
これさえ守ればOK!モンテッソーリ教育のポイント3つ
「モンテッソーリ教育」をわかりやすく一言で表すと、「ママ、1人でするのを手伝ってね!」です。
お金をかけずとも、日頃からの”関わり方”次第でモンテッソーリ教育はいつでもどこでも実践できる教育方法です。モンテッソーリ教育の子どもとの関わり方で、押さえておきたいポイントが3つあります。
モンテッソーリ教育を行う上で重要なポイントは、以下の3つです。
- 知る
- 見守る
- ときどき助ける
それでは、それぞれのポイントについて解説していきます。
知る

まずは、子どもが何を考えているのか、何をしたいのか、知ることが大切です。
少しゆっくりできる時間があれば、ただ子どもを観察してみてください。
大人から見れば何の意味もないようなことでも、子どもにとってはとても楽しいことがたくさんあることに驚くはずです。
例えば、
- カゴからおもちゃを出して喜んでいる → もう一つカゴを渡してみると、移し替えに夢中になる
- ティッシュを出す → ティッシュの空き箱に不織布や布を入れて「これならいくら出してもいいよ」と渡す
- 何かものを運びたがる → 小さなかばんや、ジップロックの袋を渡してみると、夢中になってものを詰め込んで運ぶ
ものをつまんだり、ひっぱったりする活動を楽しんでいることがわかります。子どもたちは今まで思い通りに動かせなかった体を、だんだんと器用に動かせるように毎日色々なことで訓練しているのです。
また、親が困ってしまうような行動も、見方によっては子どもの成長を促すことができます。
- 隙間にものを入れたがる → ぽっとん落とし、貯金箱のようなものを渡してみる
- ものを出したがる → 梱包や袋を開けるのを手伝ってもらう
- ものを投げたがる → 柔らかいボールなどを「これなら投げてもいいよ」といって渡す
このように、まずは子どもを観察することが非常に大切であることがわかると思います。
子どもが今、何に夢中になっているんだろう?この活動を伸ばすためにはどんなことができたら楽しいかな?と考えて接することができれば、あなたはもう立派なモンテッソーリアンです!
見守る

多くのモンテッソーリ教育の本でも、「見守る」ことが最も難しいと言われています。
大人は色々なことを予測できるので、子どもの活動を見ているとつい口出ししたくなってしまいますよね。
- 失敗するのが目に見えているから
- 服や部屋を汚されたくないから
- 時間がかかって面倒だから
といった大人の都合で、口出ししてしまうことが多いようです。
なるべく子どもの成長の機会を奪ってしまわないように、少し工夫するだけでずいぶん楽になります。
- 子どもは自分で失敗して学ぶということを知る
- 汚れてもいい服を着せる、部屋は掃除しやすいようにしておく
- 子どもがゆっくりとしている間に大人は別の用事を済ませる、腹をくくって子どもに付き合う
自分の立場になって考えてみても、自分で考えながらしている時に口出しされたり、夢中になっている時に勝手に中断されるのはとても嫌なことですよね!子どもも同じです。
相手の立場に立って考えてみると、安易に口出しすることはできなくなりそうですね。
ときどき助ける

子どもはまだ不器用だけど、大人がしいることは何でもしたがります。
けれどできないから、「い〜!!」となってしまうのです。
そんな時は、出来ないところだけ助けてあげましょう。
- 買い物袋から買ってきたものを出すのを手伝ってもらう時、卵や肉など、割れたりすると困るものは先に大人が片付けておく
- 料理の手伝いをしてもらう時は、注いだり混ぜたり、一緒にできるところだけ手伝ってもらう
- できていないところについて、大人がゆっくりと見本を見せてあげる
- 靴下を脱ぐ時、大人がかかとまで下ろしてあげて、あとは自分で引っ張れば脱げるようにしてあげる
このように、ちょっとしたことで子どもができることはぐんと増えます!
保育の専門用語では”発達の最接近領域”といって、「自分で全部はできないけど、助けてもらえればできる」ことは、子どもの自信に大きくつながります。
本当にちょっとしたことでいいので、子どもに手伝ってもらって「ありがとう!ママ助かった〜!」と感謝してみましょう。子どもはとっても喜びます。
忙しい時・付き合っていられない時、どうする?

かといって、仕事に家事に忙しく、兄弟がいればなおさら、子どもにゆっくりとかまえる時間はなかなかないですよね。
そんな時は、以下のように理由を説明すれば大丈夫です。
- 「ごめんね、今日は無理なの」 → 子どもの気持ちはくみとってあげる
- 「今は忙しいからあとでもいい?」 → 後でじっくり聞いてあげる
忙しい毎日で、パパママ本当にご苦労様です。私も、実際子どもができてからでないと、こんなに忙しいとは想像もつきませんでした。
必死で頑張っているパパママを見ていれば、ちゃんと子どもはわかってくれます。
そしてパパママが気持ちを理解してくれていて、少しでも一緒に過ごしてくれる時間があれば心が満たされるはずです。
無理せず、肩の力を抜いて子育てしよう

モンテッソーリ教育がいいからといって、「こうでなければならない」といった考え方に縛られたり「○才だからこれが出来なければならない」と他の子どもと比べる必要は全くありません。
モンテッソーリ教育でも、子どもを他の子と比べることはありません。ただその子が「何ができるようになったか」にだけ着目します。
「こうでなければならない」などと思う必要もなく、いいところどりをできたらいいなというくらいの大らかな気持ちで考えるといいです。
一番大事なのは、親が無理せずに肩の力を抜いて子育てを楽しむことです。
ちょっとしたことでいいので、子どもとできて楽しかったこと、幸せだったこと、こうやって関われてよかったと思えたことなど、日記に書き留めておくとパパママの自信にもつながります。
自分の子どもといっても自分のものではなく、これから先の未来を生きていく別の人間です。
その子どもが、これからの未来を自分の力で生きていけるように関わっていきたいですね。
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